竹の特徴
竹は草の文字が入っているように草の一種とも言われています。
竹林と言う言葉から想像出来るように竹が一度根付いてしまうと、他の樹木が生息出来ない状況になってしまう位に群生します。
その竹林は、何千・何万もの竹が根付いて見えますが、実は竹は一固体です。
竹は、根で増える植物で花が咲いて、種を落として、種から少しずつ成長してくる他の植物とは、全く異なる性質を持っています。
タケノコを辿ると、地下茎(地下の茎)となっています。それからも推測できるように生存の度合いが非常に強いのが特徴です。また、他の植物と異なり、竹は、ものの一ヶ月で10mぐらいまでに成長し根付いてしまいます。
きれいで涼感なイメージがあるのと裏腹に、竹は山のギャングと化しています。竹の種類は、世界で1100種あるとされています。
そのうち日本には、600種類以上が生息しており、日本人の生活には欠かせなかったことが伺えます。また、四季と湿気の多い日本では、竹が生息するに適した環境だったのです。
600種の中でも日本で見かける野山の竹っていうのは、大きく分けて3種類になります。孟宗竹(モウソウチク)、破竹(ハチク)、真竹(マダケ)の3種類で大よそ99%以上を締めているとされています。*この3種が特別に大きく成長することになります。孟宗竹は、昔からタケノコに用いられていました。
非常に大型で大きいもので20mを超えます。
直径15cmから大きいもので20cm以上の太い竹を見たらだいたい孟宗竹と判断してもらえます。
破竹・真竹は、竹の生活用品に用いられたり、建築材に利用されています。
竹林の荒廃と及ぼす影響
昔から、建築材やほうき、ざる、かごなどに用いられた竹も、現在では手入れもされない竹林が増えています。
この原因としては、食文化の影響が大きく、昭和37年前後に中国より水炊きのタケノコが輸入されたことにより大きく変化したとされます。
中国よりの低コストのタケノコが輸入され、それまでタケノコ取りを職業にしていた人が、対抗できないことから職を離れて行きました。
このことから、竹林に入ることが少なくなり、手入れされることも少なくなりました。先に報告したように一固体で非常に強い竹は、環境に悪影響を与えながら今も増え続けています。
悪影響として、(1)田んぼや畑の農業生産に与える影響、(2)植林された樹木への影響、(3)里山の生態系、生物多様性に与える影響と言うことになります。
特に温暖な地域では、スギ・ヒノキの森などにも侵食していると言うことまで報告されています。
また、元々生息していた広葉樹なども朽腐してしまいました。竹取物語からも象徴されるくらい日本人の生活には欠かせない竹ですが、今では厄介な存在でもあるのです。
タケノコの輸入の影響は、伝統工芸でもある竹細工にも影響しました。
低コストで仕上げられる中国の技術を国内に持ち込み価格破壊が起こってしまいました。
全国に今でも残っている竹職人さんですが、こちらも中国の輸入に押され減っているというのが現実です。
1束幾らで取引きされている竹も工賃の安さから採取する人間も減りました。
また、有明海で大手のりメーカーがのりの栽培に利用していた竹も今では、殆ど使われないこと現状や割り箸が使われなくなったことも現在に影響を及ぼしています。
竹を見直す
竹は、繊維質が高く弾力性に優れているのが特長です。
現在は、生活用品の一部ですが、その特性を活かしてターナーや著理箸などの調理用品・花かごや色紙たてなどのインテリア用品・靴へらのような生活用品を生産して少しずつ利用を増やしています。
山口県から始まった竹炭を利用する運動も今ではリピーターも増え利用度が高まっています。
それでも、それだけでは使い切れない竹は、大手建築会社が入り込み、建築材として利用して行く開発が急ピッチに進められています。
3〜5年で利用できる竹を今後もっと利用できるように進めて行きたいと考えています。昨年の愛知万博の日本パビリオンでの象徴でもあった竹は、その効果もあり意識が高まっています。
資源的には、木材と比べ成長が早くエコジカルなモノです。
木材の違法輸入材を利用するよりも環境に優しく支持されるものと確信致します。
また、この竹の業界に携わる方が潤えば、後継者も問題にも着手できます。
廃れつつある竹の伝統を未来へ繋げるのも我々の使命の一つです。
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